社内の作業風景 [ In our company ]

岐阜市加納地区の和傘作りは分業で行っています。何人もの職人の手を回って、1本の傘が仕上がります。一ヶ所で作るわけではありません。
それぞれの工程に専門の職人が必要な為、後継者の育成が課題となっています。
(株)マルト藤沢商店では、日本で和傘作りができなくなることに危機感を覚え、後継者育成のため、作業工程の一部を社内で行っています。
あまり見ることができない和傘製造現場をご覧ください。
尚、社内見学は行っておりませんので、ご了承ください。
ちなみに、和傘を作るための原材料(竹骨・ロクロなど)は、ほとんどが岐阜市内で作られ、全国の和傘生産者に届けられています。
蛇の目傘
 
入荷したての竹 親骨の皮けずり・皮はぎ 骨にしるしを入れる   小骨(しょうほね)作り    小骨(しょうほね)干し   

 
親骨干し 親骨の骨揃え しるし通りに揃えなおす   揃え終えた親骨と小骨    四八極細の染め   

 
親骨の天日干し 竹柄の黒漆がけ 木ハジキを入れ込む
轆轤をつける:繰込み
  四八極細の1本分の
つなぎの材料 
  頭轆轤、手元轆轤、
中節に、傘骨を繋ぐ 
 

 
舞番傘のつなぎ つなぎのいろいろ 軒紙切り   紙よりをしてから紙裁ち    切り抜き模様の下準備   

 
間くわり
(間配り・間く割り)
間くわり完了 軒糸に軒紙を張って干す   三間張りで張る    48本の骨間を平紙16枚で張り上げる(三間張り)   

 
社内の傘干し風景 たたみ込み うず巻状にたたみ込む   たたみ込んだ傘を
さらに絞める 
  形づけのため絞めたまま
1ヶ月ほど置く 
 

油引き 天日干し 漆かけ   籐巻き・石突つけ     頭紙をつけて完成   

 ジャパンタイムズ 週刊ST オンライン で、2009年5月の取材風景を、動画と写真でご覧いただけます。
ミニ傘・愛逢傘(あいあいがさ)

骨間のたたみ込み たたみ込んだ後
小骨をセットする
頭紙をつけて完成      

この他に、大傘、差し掛け傘、伝統的なお祭りの傘の修復や製作もしています。

※和傘のことをもっと知りたい方
 『ふでばこ 特集 傘 雨をたのしむ』 定価952円+税 2008年6月10発行
   発行元:(株)白鳳堂 TEL:082-854-1425 FAX:082-854-3600

※和傘作りの工程を詳しく知りたい方
 『岐阜市歴史博物館 常設展示コーナー』で「傘製造 工程ビデオ」をご覧ください。
 〒500-8003 岐阜県岐阜市大宮町2-18-1 TEL:058-265-0010(月曜休み)
   岐阜市歴史博物館 定例講座 『岐阜和傘を作る』 1月~2月 全4日

※初心者の方で、和傘作りを体験されたい方
 『加納まちづくり会』では、初心者向け「和傘教室」として、
  毎年5~7月の間に、2日間のコースで行っています。
  加納地区の方が優先ですが、空きがあれば、一般の方も参加できます。
   問い合わせ先は、株式会社 マルト 藤沢商店 TEL:058-271-3958

和傘通への耳寄り情報で詳しく紹介しています。
和傘作り講座の風景